1.キッカケ
私、ミユキは青森市在住の28歳のOLです。
彼氏イナイ歴は1年6ヶ月と結構長め(?)です。
私が初めてジェットスキーに乗ったのは、今から9年も前の短大1年生の時でした。
友達とバリ島へ旅行に行き、そこで出会った現地の人に海へ誘われ、ジェットスキーに乗りました。
もちろん、免許はなかったので、後ろに乗せてもらいました。
初めて乗るジェットスキーは思ったよりもスピードが速く、振り落とされないかと怖さばかりが先に立っていました。
でも、慣れてくると、だんだんと楽しむ余裕も出てきて、何度も後ろに乗せてもらいました。
半日くらいジェットスキーで遊んだのですが、終わる頃にはすっかり自分でも運転してみたいなぁという気持ちになっていました。いつか免許を取ってみたいなぁ~ と。
でも、日本に帰ってからは何かと忙しい現実的な日々の繰り返しです。
ジェットを運転してみたい! っていう気持ちも次第に薄れていきました。
あれから9年経った今年の7月。
友達のTさんから、「一緒にジェットスキーの免許を取ろう!」と誘われました!
Tさんは仕事の関係でジェットスキーのレースを見に行き、興味を持ったそうです。
以前、私とジェットスキーの話をしたことがあって、私が免許を取りたがっていたことを覚えていてくれたのです!
青森でも免許を取れるんだ!と驚きましたが、すぐにOKの返事をしました。
2.ジェットスキーショップで
数日後。
一度ジェットスキーのショップに行くことになりました。
必要書類の受け取りと、免許を取得するにあたっての説明を聞くためです。
ショップは、海に面したところにありました。
大きな倉庫もあり、その中に何台ものジェットスキーが並んでいました。
ショップには男の人がいて、Tさんからその人が店長さんだと教えられました。
店長さんから書類を頂き、免許を取るまでの流れを教えてくれました。
まず、ジェットスキーを乗るために必要な免許は『特殊小型免許』というものだそうです。以前は船舶の2級以上を取得している場合も乗ることが出来たそうですが、今はこの免許を取らないと乗れないということでした。
免許を取るには、車の免許を取るのと一緒で、講習を受けてから、試験を受けるという順序になるそうです。
講習は、学科講習が1日、実技講習が半日。
青森マリーナというところで、毎日行っているとのことです。この講習は試験を受ける前日までに受けなければならないとの事でした。
試験は、学科試験と実技試験を1日で行い、結果は後日発表となり、合格していれば免許は試験から2週間以内に交付されるそうです。
試験も青森マリーナで行われるとのことでした。ただし、講習と違って試験は決められた日にしか実施されていないそうです。
その他にも色々と話を聞きましたが、聞いているうちに、自分に免許が取れるのだろうかと不安になってしまいました・・・。
とりあえず、Tさんと講習を受ける日を決め、講習の申込書を店長さんに渡しました。でも、必要書類が揃っていなかったので、そちらは後で渡すことにしました。
後日、必要書類(住民票・印鑑・受講料)が揃ったので、店長さんに渡しました。店長さんはそれを青森マリーナに持っていき、代わりに講習の手続きをしてくれました。
翌日、ショップに行き、講習で使うテキストを受け取り。
テキストを手にすると、免許を取るという実感が湧いてきて、免許を取った後の期待ばかりが膨らみ、不安も一気に吹き飛んでいきました。
3.講習
7月某日
青森マリーナで学科講習を受けました。講習時間は9時から16時までなので、丸一日みっちり勉強という感じです。テキストは、前もってもらっていたものの、まるっきり手をつけていなかったので、開くのはこの日が初めてです。
講師に促されテキストを開けると、結構覚えることが沢山あって焦ってしまいました。
これは本腰入れて勉強しないとなぁ、と。
講師の方はとても気さくな人だったので、飽きることなく講習を受けることができました。学科講習は、何事もなく、無事終えることが出来ました。
翌日は実技講習。
あいにくその日は曇り空。お日様がさしていないのと、海からの風で体感温度がとても低く感じます。
更に波が非常に高く、ジェットスキーに乗れる状況ではないと思ったのですが、講習は予定通り行われました。
その日の受講者は私とTさんと若い男の人の3人だけ。
まず若い男の人が乗り、次にTさんが乗りました。二人とも沖から帰ってくると、服がびしょびしょに濡れていて、血の気が引いています。
私の番なのですが、思わず尻込み。でもこの講習を受けないと試験を受けられないので、渋々ジェットスキーに乗り込みました。
講師に連れられて、沖にある練習場に行きました。陸で見るよりも海は荒れていて、容赦なく水がかかってきます。こんな状況で運転を覚えられるのかと、不安で一杯になりました。
講習は、指定されたコースを走るといった簡単なものでしたが、襲いかかる波と風に邪魔されて、思うように運転ができませんでした。何度もコースを間違えて、結局きちんとしたコースを走ることが出来ないまま、講習は終了してしまいました。
とてもバリ島の時のような楽しい気分にはなれません・・・。
講習を終えて陸に戻ると、Tさんがぎょっとした顔で私を見ました。
メイクは消失。顔面蒼白。紫色の唇・・・。よっぽどひどい顔だったのでしょう。
「大丈夫・・・?」と心配そうに声をかけてきましたが・・・。
恥ずかしかったぁ・・・。
でも、それより何より、この日しかない実技講習で、コース通りに走れなかったのが悔しくて、落ち込みました。
「本番でもコースを間違えたらどうしよう…」
本番は、一週間後です。その間、ジェットスキーに乗ることはないのに…。
Tさんは「大丈夫、大丈夫!」と励ましてくれましたが、気持ちは晴れませんでした。
4.いざ試験へ!!
いよいよ試験当日。
Tさんと二人で青森マリーナに向かいました。
天気は快晴。じりじりと照りつける太陽が暑いくらいです。Tさんは何もしていないのに既に汗をかいていました。
青森マリーナに着くと、他の受験者も集まっていました。人数は大体20人程。見たところ若い男の人が多いようです。女性は私一人だけでした。
なんとも言えない緊張感が漂います。
私もますます緊張!ドキドキしていました。
午前9時15分。まず、身体検査が行われました。この検査に合格しないと、学科と実技の試験を受けることが出来ません。もし合格しなかったらどうしようかと不安しましたが、問題なくクリア!!
続いて、午前10時から学科試験が行われました。試験時間は50分。問題数は40問で全て四肢択一となっています。
Tさんは試験が始まってから20分くらいで終わったらしく、会場を出て行きました。私も時間いっぱいまでかかることなく試験を終えましたが、自信はありませんでした。
学科試験が終わるとその場で解答が渡されました。すぐにTさんと答えあわせをします。その結果、二人とも学科試験は大丈夫そうだったので、ホッと一息。
さて最後は、難関の実技試験です。実技試験は、試験会場を青森港に移し、何名かのグループに分かれて行われました。
Tさんとはグループが分かれてしまいました。ただでさえ緊張しているのに、知らない人の中に一人ぼっちで、心細い限りです。
そんな中、実技試験が始まってしまいました。
まずは、ジェットスキーの点検の試験です。
自分の番号が呼ばれ、私はドキドキしながらジェットスキーの点検を始めました。でも、緊張のあまりいきなり最初から間違えてしまい、焦りました。
でも何とかミスを取り返すことができた様で、ホッと一安心。
そして次はいよいよ海へ出て、実際にジェットスキーを運転しての試験です。グループで船に乗り、試験コースまで移動しました。
私の順番は最後から2番目です。自分の番が来るまで、他の人が運転するのを見ていましたが、みんな緊張しているのかコースを間違えていました。それを見ていたら私までガチガチに緊張してしまいました。
「大丈夫かな…。自信ないな…」
そして、いよいよ私の番になりました。
試験官の後ろに乗り、コースまで移動します。
コースまで行くと、試験官と席を入れ替えて、私がハンドルを握ります。
「よぉ~し、頑張るぞ!」
と気合を入れ、ジェットスキーをスタートさせました。
まずは試験前の練習走行で、コースを一周しました。しかし、スピードが出ていないということで、もう一周コースを回りました。が、やっぱり上手くスピードが出せず、そのまま本番へ突入。
でも、やっぱり緊張していたんでしょうね。
講習の時と違って、波も穏やかで運転しやすかったのに、コースを間違えてしまいました。
本番前にスピードが出ていないと散々言われたので、スピードを出したら、今度は出しすぎて、コーナーを曲がりきれなかったのです。
Tさんが、「コースを間違えたら、落ちるよ」と言っていたのを思い出し、もう駄目だと思いました。
でも、試験官が「もう一度」と言ったので、もう一周、今度はコースを間違えないように気をつけて走りました。
なんとかミスコース無しで終了・・・。ほっ。
で、試験中に気付いたのですが。私、自分で運転しているくせに、怖くて悲鳴を上げているんです。
これには試験官も「自分でスピード出して叫んでるんだもんね」と呆れ気味・・・。
コースをミスしたことよりも、悲鳴のせいで落ちたりはしないかと、気が気ではありませんでした。
とりあえず、実技試験も無事(?)終了しました。
Tさんとの帰り道、免許交付の日の話になりました。
「免許が交付されたら、すぐジェットスキーに乗りに行こう!」とTさん。
試験から開放されてすっかり合格した気分の私は「それいいね~!」と、ノリノリで答えました。
「じゃあ、ジェットスキーはこっちで手配しておくから」
Tさんはそう言い、早速ジェットスキーのショップへ電話をしていました。
5.合格発表&免許交付!?
合格発表の日。
結果をインターネットで見られるということだったので、そうしようとしたのですが、それより先にTさんが教えてくれました。
「二人とも合格だよー!」
「やったー!」
でも自分で確かめたかったので、インターネットを見ると、確かに私の受験番号が!
これでジェットスキーに乗れる!と、感激し、一人喜んでいました。
その3日後。
Tさんと二人で青森マリーナへ♪
そうです!とうとう待ちに待った、免許交付の日です。
「免許を取りにきましたー!」
と、張り切って受付に声をかけました。
「へ?」
受付の人は困惑顔。
「免許…」
「ああ。今日は免許の交付はないですよ」
「え?」
「今日は総合合格発表の日で、免許の交付は早くても3日後になります」
がーん・・・。
でも、そう言えばそう聞いたような…。
どうして二人で勘違いしたのかな?
それにしても、Tさんの落ち込みようといったら・・・。
Tさんは、免許をもらったら即座に乗れるよう、仕事も休み、ジェットスキーの手配もしていたのです。でも、免許がないと当然乗れないわけで。結局ジェットスキーの予約をキャンセルすることになりました。
青森マリーナからの帰り道、いつもより口数が少いTさん。
心なしか空気も重くて…。困りました。
私も気が抜けてしまって、何もする気がなくなってしまいました。その日は天気が良かったけど、ずっと家の中にいました。
6.今度こそ免許交付&初乗り!!
それから3日後の早朝。
青森マリーナから電話がかかってきました。免許ができたよ との事です!
あいにく私は都合が悪く、Tさんが代わりに免許を受け取りに行ってくれました。
ありがとう、Tさん!
手にした免許は、写真の写りがあまり良くないけど、本当に取得したんだぁと実感させてくれました。
早速、Tさんと初乗りの日を決めました!
初乗りの日は天気が良く、波も穏やかで最高のジェットスキー日和です。
Tさんとはショップで落ち合うことにしました。
私より少し遅れて、Tさんがやってきました。Tさんの家族も一緒です。
ジェットスキーはショップでレンタルしました。
ショップで用意してくれたジェットスキーは3人乗りのものです。海に浮かぶジェットスキーを見て、少し緊張してきました。
(きちんと運転できるのかなぁ?)
店長さんから説明を受け、準備も万全。
まず、Tさんが子供2人を乗せて、運転することになりました。
みんなライフジャケットを身に着けて、ジェットスキーに乗り込みます。
ジェットスキーに乗るときは、必ずライフジャケットを着なければいけません。万が一水に投げ出されても、浮くことができるからです。このライフジャケットもショップで貸してくれました。
Tさんは防波堤の中をゆっくりと走行し、外に出ると一気にスピードを上げ、沖へと出て行きました。
だんだんとジェットスキーが小さくなっていき、やがて見えなくなりました。でも、遠くにエンジンの音が響いています。その音に、なんだかワクワク♪
早く運転してみたくなりました!
しばらくして、Tさんが帰ってきました。子供たちも「楽しかったー!」と大喜びです。
さて、いよいよ私の番です。後ろにTさんと子供1人を乗せ、いざ出発!
人を乗せているので、落としてしまわないかと、運転も慎重になります。
行き先は「湯の島」という場所。
なんだか、運転している自分がおかしくてずっとニヤニヤしていたような気がします。
それと、やっぱり運転しながら悲鳴も上げていました・・・。
湯の島には10分ほどで着きました。車ならその近辺まで30分くらいかかります。
あっという間に着くんだなぁとびっくりです。
島の周りをぐるっと一周。今までに見たことのない景色が広がっていました!
「すっごいきれいだねぇ!水が透き通ってるよ!」
もうずっと興奮しっぱなしでした。
しばらく辺りの景色を楽しみ、帰路に着きました。15分ほどでショップに到着。
その後、何度か乗っているうちにだいぶ運転に慣れてきて、一人で沖に出られるようになりました。
3時間ほど楽しんで、初ジェットスキーは終了。
家に着くと、初運転の緊張から解放されたせいなのか、一気に疲れが出て、クタクタに。さらに翌日は筋肉痛になっていました。
よほど力が入っていたんでしょうね。
7.キャンプのついでにもう一回♪
2回目のジェットスキーは、前々からキャンプの約束をしていた友達と、キャンプのついでに乗ることになりました。Tさんもいます。
朝から天気は快晴!
午前中にショップに着いて、早々にジェットスキーへ乗ります。
まず、やっぱり先にTさんが運転をします。Tさんは友達2人を後ろに乗せました。
「転覆でもしない限り濡れにはならないから大丈夫!」
というTさんの言葉を信じて、2人とも普段着の上にライフジャケットを着てジェットに乗り込みました。
Tさんの運転するジェットスキーが、スムーズに沖へと出て行き、ジェットスキーの姿が見えなくなりました。私は他の友達と一息ついておしゃべりをしていました。
少しすると、遠くの方にジェットスキーが見えました。Tさんかな?
ジェットスキーはどんどんこっちに近づいてきます。
やはり、Tさんでした。
随分早い帰りに、「どうしたの?」と訊ねると、Tさんは「転覆した」と・・・。
確かに3人ともびしょ濡れです。
沖に出たところで快調にスピードを出していたTさんは、止まろうとしてスピードを落としたところ、何故か転覆したそうです。
Tさんの言葉を信じ、普段着の上にライフジャケットを着ただけの友達2人は、ライターやタバコなどもポケットに入れたままだったので、使えなくなってしまいました。
それでも3人は楽しかったようで、馬鹿みたいに笑っていました。
転覆したジェットを起こすのはなかなか大変だったらしく「講習でジェットの起こし方習ってよかったぁー」とTさんは感慨深げ!?。
私はそういう事もあるのだと、もし自分が転覆したら大丈夫かなと、不安になりました。
そんな中、次は私の番です。
Tさんと友達1人を後ろに乗せます。
しかし、ジェットスキーに乗った途端、戸惑ってしまいました。前に乗ったジェットと操作の仕方が違うのです。
「Tさん、これどうするの?」
私の言葉に、みんな呆気に取られました。
後ろに乗る友達は「大丈夫?」という顔で私を見ています。
とりあえず・・・ Tさんに教えてもらって、いざ出発。特にトラブルもなく、軽快に走りだします。
静かな波の上をひたすらまっすぐ走り続け、湯の島へ。
湯の島では、浅瀬にウニらしき影を発見!!
みんなで海の中に降りて観察することになりました。
水が透き通っていて、ウニの他にもいろんな生き物を発見することができました。
でも、観察に夢中になりすぎて、気がつくと足が着かないところまで流されていました・・・。
私は泳げるし、ライフジャケットをつけているので沈むことはないのですが、それでも足が届かないところは怖いのです。すぐパニックになってしまいました。
「助けて~!流されてる~!」
でもTさん達は助けるどころか、さっさとジェットスキーに乗って、立ち去ろうとしているではありませんか!
「ちょっとー!!待ってー!!」
焦って私が叫ぶと、Tさん達は笑いながら、助けに来てくれました。
(笑いごとじゃないよぉ…
?
あのまま立ち去られたら、遭難していたかも知れないじゃない!)
半泣き状態でジェットスキーに上がりました。
Tさんは「ごめん、ごめん」と言っていたものの、全く反省の色が見えません。
「Tさんのばか!」
まあ冗談だったからいいんですけど。
これも時間が経てば笑い話になるのかな・・・。
その後も2時間くらいジェットスキーに乗って終了しました。
その日の夜のキャンプでは、転覆した事や遭難しかけた事など真新しい思い出話で盛り上がりました。
みんな楽しんでくれたようで、良かったー♪
8.今年最後(?)のジェット
3回目に乗ったのは、お盆休みの終わり頃。
東京から帰ってきた友達も3日後には帰ることになっていました。
青森での最後の思い出に、みんなでジェットをする事に。もちろんTさんも誘って。
でも、予定の日の天気予報は残念ながら雨です。
「雨かー。乗れないかなー・・・」
雨が降った場合の予定を考えて、少しがっくりしてました。
しかし、当日は思いっきり晴れ!!
強い日差しが照りつけてまさにジェット日和です!
早速準備をして、途中友達を拾ってショップへ向かいます。
ショップに着く頃には少し雲が出ていたけど、寒くはなかったです。
今日は私から乗ることにしました。
後ろに友達2人を乗せて、湯の島へ。途中、少し波が高く、ジャンプする度にみんなでキャーキャー叫んでいました。
湯の島に着き、途中途中で止まりながらきれいな景色を眺めて島を一回り。
ジェットスキーの経験がなかった友達は、しきりに感動し、楽しんでいたようです。
無事に岸へと戻り、Tさんと交代。Tさんは残っていた友達を乗せ、沖へと出ていきました。
私達はというと。ちょうどその日、ショップの敷地内でバーベキューをしている方がいて、お肉をご馳走になっていました。
しばらくすると、びしょ濡れになったTさんと友達が戻ってきて・・・。
「Tさんひどいっ!」
と、友達は戻ってくるなり、文句を言います。
Tさんは、幾分顔がひきつっていました。
どうやら、また転覆したようです。しかも全速力で・・・。
顔をひきつらせつつも、ヘラヘラしているTさんに対して、怒りながらも「怖かったよー…」と小さくなっている友達。
彼女は転落後、かなり流されたそうですが、ライフジャケットのおかげで沈むことはなかったとの事でした。
まあ普段スポーツをしている2人なのでケガはなさそうです。とりあえず、一安心。
その後、何度かTさんと交代で運転した後、店長さんの提案で、いつもの湯の島とは逆方向にある「アスパム」というところに行ってみることになりました。
アスパムとは、ピラミッドの形を真似た建物です。1階では、青森県各地のお土産を売っています。
初めての場所への運転は不安なので、Tさんにしてもらいます。
「よぉ~し、アスパムでおみやげ買うぞー!」
とTさん。順調にアスパムに向かって進んでいきます。
アスパムに近づくにしたがって、波が高くなり、運転がしにくい状況になってきました。
もう少しでアスパムに到着だ、というところでピー、ピー、ピーという聞きなれない音が・・・。
「やばい、ガソリン無い…!」
そうです。その音はガソリンがないという警告音だったのです。
「えええっ!!」
TさんはすぐさまUターンをしてショップへと引き返しました。
波が高いのなんて全然関係なく、猛スピードで戻ります。
その間、警告音はずっと鳴り続けています。
もはや話をする余裕などなく、終始無言のまま、Tさんにしがみ付いていました。
「早く岸に着いてーっ!!」
ようやくショップが見えたときの安心感といったら。
ガソリンが続いてくれて本当に良かったぁと、ほっと気が抜けました。
もしあのまま沖でガソリンが切れていたら・・・ 携帯電話が届かないところで止まっていたら・・・ そう考えると背筋が寒くなります。
でもまあ、ちょっと違った意味でのスリル(?)を味わえたので、いい思い出になるのかな。
その後は、だんだん肌寒くなってきたので、早めに切り上げます。
疲れていましたが、帰りの車の中では、ついさっきの話で盛り上がりました。
みんな楽しんでくれたみたいで良かった!
という訳で、今年の夏は3回もジェットスキーで遊ぶ事ができました。
今までの夏は、海水浴に行くか、キャンプをして終わりでしたが、今年は免許を取ったおかげで、ジェットスキーという、とても刺激的な夏の遊びの選択肢を増やすことが出来ました。
免許を取るまでは結構大変でしたが、それでも免許を取った事で、普通に過ごしていてはあり得ない体験を沢山でき、たぶん今までで一番楽しい夏を満喫できました。
免許取得に誘ってくれたTさんに心から感謝です。
いつも一緒に遊んでくれて、たくさんの思い出をありがとう!
そして、来年の夏もまたジェットに誘ってください♪
アナタもとりあえず免許を取って、今までと違う夏を過ごしてみませんか?
免許についてはコチラをどうぞ!
|